投資の本質に迫るブログ

投資をする前に本当に知っておくべきことはなんなのでしょうか。投資で成功するにはたくさんの知識が必要ですが、たくさんある故に一番大切なものを蔑ろにして勉強し、投資を知っている気になってしまい、残念な結果になる人が多いのです。

当分無配、アコムへの投資は長期で考えよう

消費者金融最大手のアコム(東証1部・証券コード8572)が2015年に久々の大相場を演じました。1月26日に306円だった株価はみるみるうちに上昇し、10月19日には699円の年初来高値を付けました。約10か月で2倍以上の急騰です。理由は2016年3月期の純利益が大幅な増益になること。2015年3月期の128億円から、470億円へ4倍近い増益になる予想で、変化率の大きさに着目した投資家の買いが入ったようです。
アコムは過払い金問題が長期化し、業績は低迷を続けていました。かつては956億円(2002年3月期)あった純利益が前2015年3月期は128億円に低下しています。一時の赤字からは脱したものの、まだまだ全盛期の好業績は取り戻せていません。株価のピークは14,830円(1999年)だったので、今の株価は比較にならないほどの低位まで落ち込んだことになります。
配当も長期にわたって無配が続いており、投資対象としては見るべきものが無い状態です。過払い金に関しては、2015年9月中間期の段階で、698億円まで引当金の額が減少し、ようやく落ち着いてきた感があります。それが今回の大幅増益にもつながってきたことで、今後に期待できる収益体質へと変化しました。
アコムの現在の株価は553円(2016年1月5日終値)。昨年高値の699円からは、かなり下押しています。すでに大幅増益を先取りして買われてきただけに、当面株価の上昇は見込めないでしょう。無配なので、配当取りの動きも期待できません。
しかし、かつては高収益体質で知られた消費者金融株の代表です。長期的に見れば投資対象として面白い存在ではあります。1,000円以下で買える今は、絶好の仕込み場なのかもしれません。